TOKYO Pride
News:「パレード延期説明会」のご報告

「パレード延期説明会」のご報告

2008年7月3日22時
東京プライド理事
(野宮亜紀、永易至文、おかべよしひろ、高橋長久)

東京プライドは、5月25日(日)、中野区の公共施設においてパレード延期に関する、会員・一般向けの説明会を行ないました。以下にその内容をご報告します。

説明会には、40名近い方のご参加をいただきました。最初に副代表理事の野宮より、関係各位へお詫びを申し上げるとともに、パレードの延期にいたる経緯と今後の予定について理事会としての公式見解(注1)をお話ししました。また、パレード延期発表後に複数の理事より辞任の表明がなされたこと、これにより理事が4名となり、理事会の決議ができない事態となったこと(注2)を報告いたしました。

注1 第7回東京プライドパレード開催延期についてのお詫びとお知らせ(4月30日付発表)の内容と同一
注2 会則には7名以上の理事を置くことが定められているため

続いて、パレードの延期にいたる経緯について、各理事が個々に見解を述べました。
(以下、発言順に要旨を記述)

永易至文(理事、パレード担当、事務局長)
・パレード延期は、外部からの要因によるものではなく、内部での要因による「自壊」であり、まずその点を、会員はじめみなさまに心からお詫びします。
・内部自壊の要因を、自分はつぎの5つにまとめている。
 1)理想をもって立候補した実委にとって、自分の理想とパレード準備の実務の現実とにギャップがあり、空回り状態が続いた
 2)理事会のもとのパレード実委という東京プライドの組織図への理解が不足し、いたずらに両組織が対立することとなった
 3)全員で営業にあたる申し合わせを守らない人が出てきた
 4)メーリングリストで誤解が積み重なった
 5)自己のブログ日記で不満を外部に流したり、それに傷ついたり、外部の匿名掲示版の書き込みを見て動揺する人が出るなど、ネット社会特有の混乱が生じた

高橋長久(理事、パレード担当)
・今年、実行委員は公募によったが、開かれた実行委員会を実現した点は評価できるが、あらかじめ考え方その他での一致がとりにくく、今回の混乱を招いた面も否めない。
・理事会と実行委員会のそれぞれの役割に、最後まで共通理解が得られず、混乱が続いた。とくに事務局のパレード実委への関わり方への理解にそれが顕著にあらわれ、感情的な対立にも発展した。
・昨年の反省をふまえ、準備初期では部門担当分けをせず、全員で全体を検討する体制をとったが、仕事がかえって不明瞭になり、各人の意欲を空回りさせ、いたずらに不満を蓄積させることとなった。

おかべよしひろ(理事、プレリュード担当)※パレードは非担当
・パレード実委の外から見ていて、やはり直前期に中田代表理事が心身の健康を害して辞任したことが、大変大きかった。

野宮亜紀(副代表理事)
・現行のメンバーで、無理をすればなんとか実施は可能だったかもしれないが、規模が大きく、警察や行政、コミュニティ全体に対する責任を伴うイベントであり、万一のことがあってはいけないという観点から、延期を決断した。
・組織を分ければ必ず帰属意識が生まれ、対立も生じやすくなる。直接の原因は組織作りの失敗だが、パレードの規模に対して人的な資源が少ないという問題もある。理事・実行委員ともに、ボランティアで私生活を犠牲にして責任を担うことへの負担感から、メンタルが低下しやすい。「力不足」であることは確か。法人化は、個人がボランティアで法的責任を負う形から組織が責任を負う形へと変えるために進めようとしたものだが、却って事務負担が増加した。

休憩の後、1時間半にわたって活発な質疑応答が行なわれました。
(以下に、主要なものを記述)

質問 早急に総会を開催すべきではないか。
回答 近々、東京プライド再建の方針について臨時総会を開催し、組織的な決定を行ないたい(総会招集は、定員割れしている理事会にかわり、監事による招集となる)。現在の理事4名の進退についても、そこで表明する。

質問 パレードの延期を総会での決議に諮ることはできなかったのか。
回答 総会の開催には事務的な労力と時間がかかるが、延期については、検討が必要となった時点で迅速な決断が求められる。理念としてはそうあるべきかもしれないが、現実の問題として、総会を開催して決めることは難しかった。

質問 NPO法人の申請についてはどのような状況か。
回答 東京プライドの、組織としての再建の方針が未定のため、保留とせざるを得ない。

また、質疑応答の中で、東京プライドの顧問2名から、現理事会に対して以下の問題提起がなされました。

砂川秀樹さん(TLGP2000実行委員長)
・理事会と実行委員会の役割分担から無理や混乱が生じたという説明があったが、組織を分けると問題が生じやすいということは予見されており、東京プライドの創設時には理事が実行委員会の中に入って実務を行うことを前提としていた。問題意識が十分に受け継がれてこなかったのではないか。

福島光生さん(二丁目振興会会長、TLGP2001実行委員長)
・これまでは、パレードとレインボー祭を同時期に開催することにより、コミュニティ活動と二丁目の有機的な結びつきが示されてきた。パレードを5月に開催すると、このような意味が失われてしまう危険がある。ぜひ、再考をお願いしたい。

説明会のご報告は以上です。東京プライドでは、今後もできる限り、情報発信や意見交換の場の設置に努力していきたいと思います。今後とも、東京プライドおよび東京プライドパレードへ、ご理解とご支援をお願いいたします。